高槻病院 関節センター センター長 平中崇文
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股関節の治療方法

手術による治療方法

関節の表面を金属に置き換える人工関節手術を行います。病変部を根本的に改善することが可能で、痛みを取る効果に優れ、機能回復も速やかです。

薬やリハビリによる治療方法

痛み止めのお薬、注射(痛み止めやヒアルロン酸など)、リハビリなどがあります。リハビリには、温めたり電気をかけて痛みを緩和させる物理療法と、周辺の筋肉を鍛えて機能の回復を目指す運動療法があります。

手術による治療

人工股関節置換手術

変形性関節症や関節リウマチなどで痛んだ股関節(骨盤と大腿骨の接合部)を人工物で置き換えることで、痛みを取って変形を矯正する方法です。

人工股関節置換術(THA)

1.

股関節の外側を切開して、筋肉を一部骨から剥がして股関節を開きます。
※MIS 人工股関節置換術では、切開は6〜9cmです。筋肉をごく一部のみ剥離して、可能な限り正常な組織を傷つけずに、術後の痛みを少なくして機能回復を早くします。

2.

変形した骨頭を切除し、臼蓋をきれいな円形にくり抜きます。くり抜いた所にカップをはめ込み固定します。

3.

大腿骨の中も細くくり抜いて、ステムを差し込みます。

4.

ステムの先端に丸いヘッドを取り付け、カップの中にはめ込みます。きちんと動くか、脱臼はしないかよく調べて、問題がないかを確認します。

5.

関節内にたまった血液を抜く管を入れて、傷口を縫います。

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